2025年5月29日木曜日

Raspberry pi 5でヴァンガードプリンセス(格ツク2nd)を遊んでみよう

 Raspberry pi 5でヴァンガードプリンセス(格闘ゲームツクール2nd)を動かしてみました。



準備するもの

・Raspberry pi 5
・マイクロSD(速度求めるならSSD+取付キット)
・TYPE-C電源(5V3A)
・MicroHDMI
・マウス,キーボード

SDカードにOSをインストール

マイクロSDへOSを書き込むのに「Raspberry Pi Imager」を使用します。公式サイトでプログラムが配布されているのでインストールしてください。今回自分は、「Raspberry pi OS」を選択しました。


【関連リンク】

SDカードをRaspberry piに差し込み起動

OSを書き込んだSDカードをRaspberry piに入れて起動すると自動でOSが立ち上がります。
初期設定をいろいろやってデスクトップ画面にいってください。

Pi Appsのインストール

Windowsアプリを動かすために「Wine」「Box86」をインストールしますが手順が面倒なので「Pi Apps」経由でこの2つをインストールさせます。
まずはじめに、Pi Appsをインストールします。サイトにある「Install Now」をクリックするとインストールコマンドが表示されるのでこのコマンドを実行してください。

wget -qO- https://raw.githubusercontent.com/Botspot/pi-apps/master/install | bash

【関連サイト】

WineとBox86のインストール

Pi Appsを起動し、検索窓で「Wine」と検索しでてきたら「Install」をクリック。途中で「4K PageSize karnelと16K PageSize karnel」について聞かれるので「Yes」をクリック。
Box86も同様の方法でインストールしてください。

ジョイスティックを使えるようにする

下記のコマンドでjoystickのインストールをします。
sudo apt-get install joystick
動作の確認をするには下記のコマンドで動作確認用のGUIをインストールします。
sudo apt-get install jstest-gtk

日本語フォントの導入

Wineのインストールが完了すると「Winetricks」も一緒にインストールされていると思います。今の状態だと日本語のフォントがないためWinetricksを使用して、CJKフォントをインストールします。インストールが完了したらWineまたはRaspberry piを再起動してください。
winetricks cjkfonts

Fcitx、Mozcのインストール

日本語入力ができないので下記のコマンドでインストールし再起動。

sudo apt update
sudo apt install fcitx-mozc -y

Visual C++ ランタイムのインストール

「Wine Program Maneger」を起動するとランタイムなどの一覧がでてきます。その際に「Visual C++ 2008」がなければ下記のコマンドでインストールする必要があります。インストールしたら再起動してください。
winetricks vcrun2008

Wineでゲームを起動

「Wine Program Maneger」を起動して「インストール」を押すとファイルエクスプローラーが表示されます。ファイルの種類を「プログラム(.exe)」にしてゲーム実行ファイルを選択するとゲームが起動します。

-とりあえずここまでで設定すれば格ツクは動きます。LilithPortを動かす人は下記の設定も


NET Framework 3.5 ランタイムをインストール

3つのランタイム「.NET Framework 3.5(dotnet35)」「.NET Framework 4.0(dotnet40)」
「.NET Framework 4.8(dotnet48)」がありますがLilithPortで使用するのが「3.5」なので下記のコマンドでインストールしてください。インストール失敗がでますが、「Wine Program Maneger」を起動すると「2.0と3.0」が追加されていることが確認できます。
winetricks dotnet35
pic.接続成功

LilithPortでサーバを建てる

ポート開放等の手順があるので別記事の「Raspberry pi でLilithPortのサーバを建てよう」をみてください。

問題点とか対策とか

~格ツク2nd起動時の問題と対策~
・CPUやメモリに余裕があるのにウインドウモードだと画面がかくついてしまう

⇒FullScreen→Window Size 1×1→ウインドウをマウスで小さくする→Window Size 1×1 にすると画面のかくつきがなくなって快適に遊べる。

・フルスクリーンモードにすると画面端に1×1サイズで表示されてしまう。
⇒解決方法不明。画面のかくつきなく遊べるのでフルスクリーンできれいに表示できれば最高。

筆者は、モニタの解像度を800×600に下げてゲーム画面を大きくしてプレイしています。

pic.筆者のプレイ環境

~LilithPort使用時の問題と対策~
・文字化けが発生してしまう
⇒日本語フォントを導入別の方法で設定すれば直るかも?

pic.LilithPortの文字化け
pic.LilithPortの文字化け

感想

Raspberry pi 5で格ツクを実行してみたけど、CPUとメモリには余裕があるのに互換性?の問題で工夫しないと画面にかくつきが発生してしまうのが惜しいところ。ユーザ側の設定やソフトのアップデートやRaspberry pi自体の性能の向上で解決しそうだと思いました。

ウインドウモードのかくつきは「FullScreen→Window Size 1×1→ウインドウをマウスで小さくする→Window Size 1×1」 にするという手順を踏めば解決します。ひと手間必要だけどゲームは快適に動くので個人的には現段階で十分に遊べるレベルにはなっていると思いました。



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